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茨城大学考古学研究会
2012年夏 茨城県大洗町 考古史料レスキュー
2012年夏、茨城県大洗町役場保管の考古資料レスキュー活動を行いました。
本資料群は東日本大震災の際に津波の被害を受け、その後手付かずのまま保管庫にあったものです。
中には、津波の海水がテンバコ内に溜まったままのものや、土器の表面にびっしりと塩の結晶がこびりついているものが数多くありました。
1つ1つ軽く水洗いしたあと、塩分を抜くために真水に浸します。
また、一部は高圧洗浄機を使って、表面の汚れを除去しました。
出土遺跡や遺構といった情報が分からなくなってしまわないよう、しっかりと情報を書き直して整理します。
最後に、真水から取り出して十分に乾燥させ、元の情報通りに戻していきました。
考古資料、特に土器が海水に浸かってしまった際の対処法についての知識がなく、手探りによる実験的な作業となりましたが、非常に良い経験となりました。
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